新時代の研削作業をリードする研削油剤のご紹介

製品名ソルトン TC-765K
タイプソリューション
特徴鋼材・鋳鉄の一般研削用。研削加工全般(円筒、平面、内面)。

研磨機における研削油剤について、これまでは特に気にすることなくエマルジョン系の研削添加油剤を使用してきました(水に溶けると乳白色)。しかし、特にA1種として知られるものは、冷却性能しか備えておらず、その他の機能はほとんどありません。これに対照的に、A3種のソリューション系研削油材「ソルトンTC-767」(東邦化学工業株式会社)は、非常に高い洗浄力と研削性能が認められています。

洗浄力と研削性能の向上と作業環境の改善が可能

これまでの研削油剤は、研磨時に冷却のみであり、洗浄効果と研削液の研削面浸透が弱く、砥石の目詰まりの原因となっていました。私も以前、研磨作業に従事していた際、水に混ざって飛散する研削油剤の悪影響で肌荒れがひどく、困難な思いをしました。
また、これまでのエマルジョン系では洗浄能力が不足しており、研磨粉が機械にこびりついて体積して固着し、なかなかきれいになりませんでした。さらに、水が腐敗するため異臭を放ち、作業環境は良いとは言えませんでした。

私が研磨作業に従事していた頃から50年以上が経過しましたが、今でも研磨作業においてはエマルジョン系がほとんどを占めている状況です。確かにエマルジョンはソリューション系に比べて金額が少し安いですが、圧倒的な差があります。

弊社の取引先で研磨剤を変更した結果、切削性も向上し、機械は以前よりもきれいになり、臭いも大幅に改善されました。使用頻度も以前のものに比べて三分の一に減少し、経済的にも効果があります。ソリューション系は水に溶かすと透明な薄黄緑色になり、エマルジョン系よりもミスト率が低いため、飛散が少なく肌にも良い結果が得られます。

このような理由から、研磨機や平面研磨、円筒研磨、内面研磨機をお持ちの加工工場において、ぜひご検討いただければと思います。僭越ながら、機械修理に携わる者として、少しでも機械がより良く使用されることを願っています。